スイミングスクールコーチの指導力ってどのぐらい?

 

スイミングコーチ

 

スイミングコーチの暴露になるかも?しれませんが、知っておきましょう。

 

スイミングスクールのコーチの指導力ってどのぐらいなのでしょうか?
それは、コーチによって違います。そりゃそうだ!笑

 

前提として、すべてのスイミングスクール共通の話ではない!ということをご理解してください。
お子様をスイミングスクールに通わせる親からすると、コーチの指導力については同然の疑問になります。
保護者の方はこの記事を読んで、「ふ~ん。そうなんだぁ。」と知って頂きたいし、スイミングコーチやスイミング運営者の方には、お客様(お子様と保護者)に満足して頂ける指導力やコミュニケーション能力のレベルアップを心がけて頂きたいと思います。

 

お急ぎの方は「まとめ&編集後記」へ

 

スイミングスクールのコーチの分布について

 

注意:すべてのスイミングスクールに当てはまるわけではありません。

 

スイミングスクールに在籍しているコーチやスタッフは、社員とアルバイトで構成されています。
一般的に約20%が社員80%がアルバイトという比率が多いです。
10人コーチがいれば2人社員で8人アルバイト。
20人コーチがいれば4人社員で16人アルバイト。

 

アルバイトの中でもキャリアの幅がとても広くなっています。
学生で指導経験が数か月という方もいれば、専業で指導歴10年20年という大ベテランの方もいます。

 

社員でも新入社員もいれば、水泳経験のない社員もいます。
水泳指導一筋で20年30年の大ベテランもいます。

 

どうしても、保護者の方の中には
「あのコーチはアルバイトだから・・・」
「あのコーチは社員だから・・・」
という立場で判断される方が多いですが、それは間違いです。

 

社員が多いからとか、アルバイトが多いからとかでスイミングスクールの指導力の指標にはなりません。これはまず頭に入れておきましょうね。

 

スイミングスクールコーチの泳力はどのぐらい?

 

注意:すべてのスイミングスクールに当てはまるわけではありません。

 

質問:スイミングスクールコーチの泳力はどのぐらい?

 

答え:スイミングのコーチですが、ほとんど泳げないコーチもいますし、水泳経験者もいますし、大きな大会で活躍したコーチもいます。

 

スイミングのコーチだからと言って、全員が「美しく・綺麗に・かっこ良く・速く」泳げるわけではありません。
保護者からすると、自分の子供を預けるのですからちゃんと泳げるコーチに指導して欲しいと思いますよね?
お気持ちはよ~く分かります。でも現実はスイミングコーチだから全員しっかりと泳げるわけではありません。これも頭に入れておいてくださいね。

 

ちなみに、プールでお顔つけが出来ない・怖くて潜れないというコーチはいませんのでご安心くださいね。だぶん…笑

 

泳げなくたってスイミングスクールのコーチはできます。

 

スイミングスクールのコーチは泳げなくても出来ます
泳がないクラスがありますから!

 

水に慣れるためのクラス(級)があります。
泳げないコーチは、基本的にこのレベルのお子様を担当します。

水に慣れるための主な練習内容

水慣れ・お顔つけ・顔洗い・バブリング(呼吸の練習)・水遊び・水没・水中移動・水中歩行・腰掛キックなど泳がないキック練習・立ち飛び込み・伏し浮き・背浮き・連続水没・ボビング・クラゲ浮き・カニ歩き・ワニ歩き・ジャンプ・アームヘルパー・泣かない・シャワー浴びる・水をかぶる・楽しく水の中で遊べるなどなど。
目標も細分化されていて1秒~10秒などの時間目標や補助あり・なしやビート板あり・なしやコーチと一緒に・一人でなどの補助目標や1m~12.5mなどの距離目標があります。

※名称はスイミングスクールごとに異なります。

 

泳ぐ前(自分の力で前に進む)だけでも、これだけの練習内容があります。
これらの内容を進級基準としているスイミングスクールがほとんどです。
水慣れクラス(級)は特に細分化されており、多い所では20級分の進級基準を設けているスイミングスクールがあります。

 

「全部合格するには最低20ヶ月もかかるの?」と思うかもしれませんが、大抵の場合出来ていれば、飛び級というシステムがありますのでご安心ください。

 

これは、1つ1つ低い目標設定を設けて「小さな出来た!」を積み重ねて「大きな自信」につなげるためです。
大きな目標設定(進級基準)で不合格になるよりも、小さな目標設定(進級基準)で合格するためです。

 

この水慣れクラス(級)は水泳を習得するために、プールが嫌いにならないために、泳ぐことが好きになるためにとても重要な期間です。

 

スイミングスクールのコーチが泳げる必要はありません。
むしろ、泳げないからこそお子様の気持ちが分かり、寄り添う事が出来るのでスイミングスクールには泳げないコーチも必要なのです。

 

水慣れクラス(級)を担当するコーチに求めるのは
  • いかに子供を楽しませるか?
  • 水を好きになってもらえるか?
  • 子供のやる気や頑張る気持ちを引き出せるか?
  • 子供の小さな反応に気づく事ができるか?
  • 保護者の方とコミュニケーションがとれるか?
  • 子供が好きか?
  • 笑顔で明るい雰囲気を出せるか?
  • お子様を預かる責任感があるか?
  • 冷静で広い視野を持てるか?

などなどです。泳げる泳げないはあまり関係ありません。
(スイミングコーチの面接時の採用ポイントや昇給の目安として私は重視しています。)

 

泳ぐクラスのスイミングコーチの指導力はどのぐらい?

 

次に板キックやグライドキック、ノーブレクロール(呼吸なしのクロール)などのクラス(級)がくるスイミングスクールが多いですね。

 

更に、クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライと続きます。
このクラス(級)になると、どんどんスイミングコーチの指導力が必要となってきます。

 

泳法クラス・泳法級を担当するコーチに求める能力
  • 正しい見本の泳ぎを見せることができる。
  • 正しい補助をする事ができる。
  • 正しい練習メニューを組むことができる。
  • お子様の泳ぎの悪い所を見つけることができるか?
  • アドバイスを分かりやすく伝えることができるか?
  • 練習メニューをスムーズにこなすことができるか?
  • お子様に決められたルールやマナーを守らせれるか?
  • お子様としっかりとコミュニケーションをとれるか?
  • お子様が上手に出来た時にしっかりと褒めることができるか?

などです。
更にここに、水慣れクラス(級)で求める能力も追加されます。

 

ここで求められている能力の正しい見本や補助、練習メニューについてはどこのスイミングスクールでも研修制度があります。最初の研修だけでなく定期的に研修を行っているスイミングスクールもたくさんあります。

 

泳法クラス(級)を担当する水泳コーチは、研修を経てメインでクラスを持つことができる!と認められたコーチなので指導力に関しては問題はありません。

 

後は指導力に差があるとすれば、キャリアや経験年数、水泳経験などでスイミングコーチごとに差が出てきます。これは当たり前ですね。
これに関しては、どの業界でも同じことが言えますので問題ありません。

 

スイミングスクール内での研修頻度が高い所では、スイミングコーチの指導力はどんどん上がっていきます。
逆に、「スイミングコーチの指導力が低く感じる」「合格率が低い」「なかなか進級しない」と感じる、または噂があるスイミングスクールでは研修が不十分であったり、研修頻度が低かったり、日々のフィードバックがなかったり、社員よりも古株のアルバイトコーチの権力が強かったり(怖い)する場合があり注意が必要ですね。

 

育成や選手コースのコーチの指導力ってどのぐらい?

 

育成コースや選手コースの担当コーチの指導力。
これがスイミングスクールごと、コーチごとに一番大きな差が出る部分ですね。

 

とても素晴らしい指導力を持ったコーチもたくさんいる反面、個人的な意見で大変恐縮ですが「あなたが育成や選手コースのコーチをしたらお子様が可哀そうです!」というコーチが多数いるのも現実です。

 

なので、育成コースや選手コースレベルのお子様が別のスイミングに移籍する事は、結構頻繁にあります。(移籍の理由はコーチの指導力だけではありませんが…。)

 

もちろん、担当コーチは一生懸命教えているのですが、育成コースレベルや選手コースレベルになると、実際に担当コーチ自身が水泳選手として(成績はともかく)とことん頑張って練習してきた経験がないと、子供たちの気持ちを理解できないと思っています。(個人的意見)

 

今までたくさんの選手コースを担当しているコーチを見てきましたが、水泳選手経験の薄いコーチですとタイムが伸び悩むお子様が多いのが実情です。

 

これも個人的意見と見解ですが、才能のあるお子様は勝手に速くなります。
子供の能力だけで全国大会や全国ジュニアオリンピックに出場する事は良くあります。
これを担当コーチの実績と思ってしまうのが当然といえば当然なのですが…。

 

スイミングコーチの指導力を見る場合、見極める場合に選手コースを見る時に、先頭を泳いでいるレベルの高い子を見るよりも最後尾を泳いでいる子を見て下さい。
複数のコースで泳いでいる場合や人数が多い場合も極力選手コースの中でレベルが低い子たちを見て下さい。

  • その子の泳ぎのフォームはどうですか?
  • 練習中のタイムはどうですか?
  • レースでの成績はどうですか?
  • 道内都内府内県内でのランキングはどうですか?
  • 何か月ベストタイム出ていませんか?
  • コーチはその子たちに指導していますか?
  • レベルの高い子ばかりに指導していませんか?

これらの事に当てはまる項目が多い担当コーチは、指導力に少し問題があると思います。(個人的意見で見解です。絶対とは言えませんのでご注意を!)
しかし、複数のスイミングやコーチを比較する場合の見るポイントにはなります。

 

まとめ&編集後記

 

スイミングスクールのコーチの分布について

スイミングスクールのコーチは社員もいるが、大半はアルバイトで構成されています。
アルバイトと言ってもキャリアの長い大ベテランもいるし、社員と言ってもコーチの指導経験が短い人もいます。
社員だから…アルバイトだから…という見方は間違いですのでご注意を!

 

スイミングスクールコーチの泳力はどのぐらい?

当然泳げるコーチが多いですが、泳げないコーチもいます。
スイミングのコーチだからと言って、全員が「美しく・綺麗に・かっこ良く・速く」泳げるわけではありません。

 

泳げなくたってスイミングスクールのコーチはできます。

水慣れクラス(級)を担当するコーチは泳ぐ能力よりも大切で必要な能力があります。
子供が大好きで、笑顔で元気で子供とのコミュニケーション能力が高く、保護者の方ともしっかりとコミュニケーションがとれて責任を持って指導できる能力です。
スイミングスクールでは、水慣れクラス(級)が一番大切な部分になります。
スイミングが初めてのお子様がプールが好きになるか?嫌いになるか?ここで決まります!

 

泳ぐクラスのスイミングコーチの指導力はどのぐらい?

スイミングスクールごとに、研修制度や教育プログラムがありメインで担当するコーチはその能力があるコーチなので指導力に問題はありません。
コーチごとに指導力の差を感じる場合、それは指導歴と水泳歴の差です。当然です。
しかし、スイミングスクールごとに研修頻度などの差がありますので他のスイミングスクールと比べて差を感じる場合は注意が必要です。

 

育成や選手コースのコーチの指導力ってどのぐらい?

スイミングコーチの指導力の”差”が一番感じられる所ですし、実際大きな差があります。
コーチの指導力を見極めるのは、素人にはなかなか難しいですが判断する材料の一つにトップ選手を見るのではなく、育成コースや選手コースの下位の子供を見るのがお勧めです。
その子供の泳ぎのフォーム・タイム・成績・ランキング・出場大会やコーチが下位のお子様にどれだけ熱心に接しているか?などが判断材料になると思います。

 

 

保護者の方からするとスイミングコーチの指導力というのはとても気になる項目だと思います。同じお金を払っているならより指導力のあるコーチに我が子を教えて欲しいものですよね?
水泳を上達させる事もスイミングコーチに必要なスキルですが、私は水泳の楽しさを知ってもらったり、スポーツなど体を動かす楽しさやプールのコーチや友達と楽しく交流するのも必要だと思っています。
水泳が好きで、プールが好きで、子供が好きでコーチをしている人もたくさんいます。
指導力も大切ですが、子供と楽しそうに接しているコーチも子供にとっては良い事なのでその部分も見て下さいね。

 

スイミングスクール全体で「お子様を楽しませる」という目標を一番に掲げている所もあります。楽しく水泳をしているので、退会率が低く継続年数も長いです。
練習風景もとても活気があり、見ていて楽しくなります。(子供が笑顔だから!)
やっぱり、楽しく上手になるのが一番ですね!

 

★★★★★