スイミングでゴーグルが必要なのはいつから?

プールゴーグル

 

スイミングでゴーグルが必要なのはいつから?

 

答え:長時間水中に顔を付けるクラスになったら必要です。

 

子供にとってゴーグルは憧れのアイテムです。
スイミングでゴーグルが必要になるのはいつからか?
水泳でゴーグルの必要性など解説していきますね。

 

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スイミングスクールでゴーグルが必要なのはいつからでしょうか?

 

スイミングスクールによって異なりますが、大抵のスイミングではある一定の時期まではゴーグルの使用を許可していない場合があります。

 

それは、長時間水中に顔を付けるクラスに上がるまでです。
絶対に使用禁止!というわけでなく使用を控えて頂くという事です。

 

長時間水中に顔を付けるクラスとは?どのレベルでしょうか?
スイミングスクールによって進級基準が異なりますので、お子様の通っているスイミングスクールの進級基準表を参照して下さい。

  • 顔つけ ×
  • 水没 ×
  • ボビング ×
  • 伏し浮き △
  • 背浮き △
  • 板キック △
  • グライドキック △
  • 呼吸なしクロール ○
  • 呼吸ありクロール ○

 

早ければ、「伏し浮き」が進級基準に入っているクラスです。
遅くても、「クロール」を習得するクラスからゴーグルの着用が出来ます。

 

なぜ、ゴーグル使用の制限があるの?

 

それは、水中で目を開ける事が出来るようになるためです。
多くのスイミングスクールでは進級基準や練習目標の中の内容に「水中開眼」を入れている所が多いです。
水中で5秒間目を開けましょう!というのが多いですね。
頭のてっぺんまで水の中に潜る「水没」「もぐる」などの名称の進級基準の時に習得してもらう事になります。

 

ゴーグルを着用した状態ですと、そもそも水中開眼になりません。
水中開眼の練習の度にゴーグルを外して潜って練習、潜らない時はゴーグルを着用…。意味がありません。

 

ですので、そもそも水慣れクラス(級)ではゴーグルの着用が必要ありません

 

水の中で目を開ける練習の必要性とは?

 

水の中で目を開ける事が必要な時とは?どんな時でしょうか?
日常生活の中で水の中で目を開ける機会はほとんどありません。

 

プールや海、川、湖で目を開ける事があるかもしれません。でも、ゴーグルをしていれば開ける必要性はありません。

 

では、いつ水の中で目を開けるのでしょうか?

  • ゴーグルに水が入った時
  • ゴーグルが外れた時
  • 飛び込みなどでゴーグルがずれた時
  • コーチに思いっきり叱られて、ゴーグル内が涙でいっぱいになった時(選手コースあるある

「いやいや。そんな事滅多にないでしょう」と思います?
良く起こります。特にゴーグルの装着に慣れていない3~6歳の幼児はゴーグルの中に水が入りまくります。
ゴーグルに慣れていない親が設定したゴムの長さがあっていない場合も多いです。
安物のゴーグルのゴムはすぐ伸びるので、良く外れます。

 

泳げない子供(大人も)は、ゴーグルに水が入ったり、ゴーグルが外れたりすると軽くパニックを起こします。冷静ではありません。その時に水を飲んでしまえば更にパニックになり溺れる危険性があります。

 

泳げる人でもパニックになれば溺れる事もあります。私の2個上のスイミングの先輩で中学時代に全国大会に出場した女性がいました。20歳の時ですが、海で行う着衣水泳に初めて参加しました。長袖長ズボン、靴を履いた状態で防波堤から飛び込んで約200m泳ぐ実習でした。
水泳が得意でない人もたくさんいる中、約40人中彼女1人だけ溺れてしまいました。
普段の水着で泳いでいる状態と比べて、服を着て靴を履いた状態で全然泳げない事にパニックを起こしてしまったのです。

 

ゴーグルの話に戻ります。
水の中で目を開ける事が出来たら、ゴーグルに水が入っても、ゴーグルが外れても慌てず落ち着いて足を床に付けて立ったり、プールサイドやコースロープに手を伸ばして助かろうとします。
しかし、水の中で目を開ける事が出来なかったり、苦手だったりすると床の位置やプールサイドの位置、自分の位置を把握する事が出来ずにパニックになってしまいます。
プールの中にはコーチや監視員がいるので大事には至りませんが怖い思いをした恐怖心は子供、大人関係なく残る事があります。

 

せっかく、楽しいプールの時間が嫌いになってしまうのは悲しいことです。
自分の身を守る意味で水中開眼は必要な項目なのです。
だから、水慣れクラス(級)でのゴーグル着用をお勧めしていないスイミングが多いのです。

 

滅多にありませんが、こんな時も水の中で目を開ける能力が必要です。

  • 足を滑らせて川や湖に落ちた時
  • 防波堤から海に落ちた時
  • 船から海に落ちた時
  • 足を滑らせてお風呂に水没した時
  • 足の届かない深いプールに落ちた時
  • 車ごと川や海に落ちて車内に水が入り込んだ時
  • 自転車ごと深い用水路に落ちた時
  • 友達に突然、冗談でプールに落とされた時

滅多にありませんが、年間に数十回はニュースで聞く話です。
これらの事故に水中開眼の能力の必要性があったかどうかは分かりませんが…。

 

幼児はゴーグルの装着が下手です。大人でも下手です。

 

飛び込んだ時に、ゴーグルって良く外れませんか?
オリンピックや世界水泳を見てて飛び込んだ後にゴーグルを直している人見た事ありますか?インタービューで「ゴーグルに水が入っちゃいました」って聞いた事ありますか?

 

ゴーグルの正しい装着方法を知っていれば、ゴーグルに水が入る事もゴーグルがずれる事もありません。飛び込まなくても壁をけってスタートした時に、ゴーグルに水が入ってしまう人やゴーグルがずれる人もいます。
意外と知らないのです、ゴーグルの正しい装着方法を。
大人でも知らない人多いですし、水泳経験の浅いスイミングコーチも知らない人が多いです。
知っているのは、選手として水泳を経験している人だけです。

 

ゴーグルの正しい装着方法

ゴーグル正しい

ゴーグルの正しい装着方法です。

ボールのサイズが小さくてスイマセン

 

ゴーグルを装着してから、2本のゴムを離して斜め上方向に移動します。
上のゴムは後頭部の結構上の方になります。
女の子や女性で髪の長い方は、帽子の中で膨らんでいる状態の上と下にゴムを持ってきます。

 

この状態でゴーグルのレンズを触ってゆるく感じたり、泳いでいる最中にゴムの位置が下がってくる場合は、ゴムの長さが少し長いかも知れません。調節してみましょう。
ゴーグルを目に押し付ける必要はありません。
ポイントは、「斜め上」です。

 

ゴーグル間違い

ゴーグルの間違った装着方法です。

ゴーグルの正しい装着方法と比べるとゴムの位置が違う事が良く分かります。

 

水泳経験の浅い人は大抵このつけ方になります。
耳のすぐ上にゴムがあり、ゴーグルのレンズとゴムの位置が水平になっています。

 

この状態はゴーグルのレンズの上部分にかかる力が弱い為、飛び込んだり勢いよくスタートした時に、ゴーグルのレンズの上部に水が当たりゴーグルがずれて水が入ってくるのです。
保護者の方は子供にゴーグルの付け方を教える時にゴーグル装着後にゴムの位置を上方向に移動させる事を教えてあげて下さい。

 

私もスイミングで初めてゴーグルをつけてきたお子様にはもちろん、自分の担当しているクラスで定期的にゴーグルの装着方法を教えています。
選手コースはもちろん、育成コースなど飛び込みをするクラスでゴーグルが外れたり、水が入るお子様は誰もいません。

 

正しい装着方法をしてもゴーグルが外れたり、水が入る場合はゴムがゆるいのが原因です。また、ゴーグルのゴムは経年劣化で伸びてきますので定期的にゴムを変えるか新しいゴーグルに変更しましょう。

 

人によっては、練習用ゴーグルとレース用ゴーグルを分けている人もいます。
100円ショップのゴーグルやゴムが1本のゴーグルはスイミングではお勧めできません。

 

目の病気などでゴーグルが必要な場合はコーチに相談!

 

アレルギー性結膜炎などの症状の軽い場合は、眼科医によってはプールに入っても大丈夫!と許可を出す場合があります。
ただ、症状が悪化する場合がありますので医者からゴーグルの着用を勧められる場合があります。
しかし、子供は水慣れクラス(級)で水中開眼の練習中…どうすればいいのか?

 

インターネットでどうすればいいのか?を検索している暇があったら直接コーチに相談してみましょう!
スイミングスクールごとにルールは異なりますし、対応も異なります。
私のスイミングスクールでは条件付きで医者に許可をもらったのであれば、是非プールのレッスンに参加して頂くようにしています。

 

その理由は、振替制度がないから!
というのは半分冗談で、出来ない事だけしなければ良いのでそれ以外で出来る事を最大限頑張って頂きたいからです。レッスン60分間ずっと水中開眼の練習をするわけでないのですから!出来る事だけをやりにプールに来てくれるだけでコーチはうれしいものです。

 

コンタクトをしている場合は必ずゴーグルを着用しましょう!

 

コンタクトレンズを使用している場合は、必ずゴーグルを装着しましょう。
出来ればコンタクトレンズを使わずに、度付きのゴーグルを使用する事をお勧めしますがまだ購入できていない場合は仕方がありません。

 

最近では子供用の度付きゴーグルの種類も豊富に揃っていますので試してみて下さい。

プール内でコンタクトレンズを落としてしまったら、98%諦めて下さい。見つかりません。過去5回ほどプール内掃除ロボットのごみを収集する袋内でコンタクトレンズを発見した事がありますが、いずれも名前の記入が無かったのでご本人に返却する事が出来ませんでした。

 

プールでゴーグルの着用についてはコーチに相談しましょう!

 

ゴーグルの使用がOK!のクラス以外でゴーグルを使用したい場合は必ずコーチやスイミング側に相談する事をお勧めします。

 

ゴーグルの使用が許可されていないクラスでゴーグルをつけてきた場合、外すように言われる場合があります。その際コーチ側も細心の注意を払って声掛けしますが、親に「いいよ」と言われたのにコーチに「ダメだよ」と言われるのは傷つきます。
また、周りの子供も「ダメなのに!」と悪気はないけど言ってしまいこれも傷つく原因となります。
「○○くん(ちゃん)は今日はお医者さんにゴーグルをつけるように言われているのだよ!」とコーチ側から先に周りの子供たちに伝える事が出来ればトラブルもなくゴーグルを使用する事が出来ます。

 

また、コーチがあらかじめ知っていればゴーグルに水が入らないように細心の注意を払う事も出来ますし、練習メニューの変更や組み換えもすることができます。
何か通常と違うことや困ったことがあれば、すぐスイミング側や担当のコーチに相談する事をお勧めします。
大抵のスイミングスクールでは臨機応変に対応してくれることと思います。

 

まとめ&編集後記

 

スイミングでゴーグルが必要なのはいつからでしょうか?

スイミングスクールによって異なりますが、大抵のスイミングでは一定の時期までゴーグルの使用を許可していない場合があります。
長時間水中に顔を付けるクラスぐらいから使用可能になります。
早ければ「伏し浮き」レベルで遅くても「クロール」を習得するクラスから使用できます。

 

なぜ、ゴーグルの使用の制限があるの?

多くのスイミングスクールでは進級基準や練習項目の内容に「水中開眼」を入れている所が多いからです。
水中で5秒間目を開けましょう!という内容が多いです。
そもそも水慣れクラス(級)ではゴーグルの使用が必要ない場合が多いです。

 

水中で目を開ける練習の必要性とは?

水の中で目を開ける時に備えて水中開眼に慣れておく必要がある為。
ゴーグルに水が入った時やゴーグルが外れた時、飛び込みでゴーグルがずれた時など水中開眼に慣れていないと意外とパニックになる場合があるのです。
泳げるレベルやプールの底に足がつくレベルなら良いのですが、水慣れレベルでパニックで焦ると溺れる危険性があります。
水中で目を開けて周囲を見て自分の位置を確認し安全を確保する時に水中開眼の能力は必要になります。

 

幼児はゴーグルの装着が下手です。大人でも下手です。

水泳に慣れていない人は結構ゴーグルに水が入るものです。
正しいゴーグルの装着方法を知っているのは、選手として水泳を経験している人だけです。
ゴーグルの正しい装着方法を画像付きで解説していますので本文を参照してください。

 

目の病気などでゴーグルが必要な場合はコーチに相談!

アレルギー性結膜炎などの症状の軽い場合は、眼科医によってはプールの許可が出ます
スイミングスクールごとに病気の状態によって、プールに入れるかどうか?の基準が異なりますので、直接コーチに相談してみる事をお勧めします。

 

コンタクトをしている場合は必ずゴーグルを着用しましょう!

コンタクトを使用している場合は必ずゴーグルを着用しましょう。出来れば度付きのゴーグルを使用する事をお勧めします。
昔に比べて最近はデザインの良い度付きゴーグルが増えています。

 

プールでゴーグルの着用についてはコーチに相談しましょう!

ゴーグルの使用がOK!のクラス以外でゴーグルを使用する場合は必ずコーチに相談しましょう。これは、相談する事で子供同士のトラブルを防ぐ事もできますし、コーチも分かっていれば、必要な対応を臨機応変にする事が出来ます。

 

編集後記

スイミングスクールに通う子供たちにとってゴーグルというアイテムはとてつもない憧れのアイテムです。
○○クラス(級)に合格したらゴーグルを装着できる!と分かれば、スゴイやる気を出す子供がたくさんいますし、合格した時の喜び方は見ててこちらも笑顔になります。

 

プライベートでプールに行ったり、海に行ったりした時にゴーグルをつけるのとは全然違うようです。習い事の水泳でゴーグルを使用するからこそ意味があるのだ!と子供達は思っているのでしょうね。

 

ちなみに、スイミングスクールで使用するゴーグルはスイミング用のゴーグルを必ず購入してください。(子供用)1000円台で購入できます。
たまに、100円ショップで売られているゴーグルを使っている子供を見かけますが、ダメですよ!ゴムがすぐヨレヨレになって水が入りまくります。

 

スイミングスクールに通うお子様の一番人気はコレ!

カラーバリエーションも豊富(5種類)で男の子が青。女の子がピンクが人気です。

 

紛失する可能性の高い外のプールや海で100円ショップのゴーグルを使用する事をお勧めします。私と娘は海に行く時は、使い古したゴーグルを2~3個持って行くことにしています。捨てる予定のゴーグルを紛失しても全然焦りません。

 

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